16年目の夏。

メトロのレゲエナイトに、久しぶりに行った。

 

メトロは、いろんなジャンルの音楽やショウを提供する

京都に古くからあるライブハウス。経営者のニックが

レゲエバーもやっていて、レゲエの夜は力が入る。

 

昨夜はミーシャ似のディーバがきてて、しゃべくりとパンチある声で、

アゲアゲのいい夜をつくってくれた。

 

ジャマイカの、この夏むきの音楽、

日本では独特の変化を遂げている。

んッ、ちャ、んッ、ちャ…

2拍目と4拍目にギターのカッティングが入るリズムは、

日本語がのりやすく、滋賀県の江州音頭をうりにしている

レゲエバンドもある。

 

知りあいのジャズトリオ(p+ts+dr)も夏になると、

レゲエ曲がふえる。テナー吹きのハギーくんは、

歌もうまくて、ボブ・マーレーが得意だ。

 

ドラムは、ちかごろカホン。この打楽器、一見ミカン箱。

ペルーが発祥の地らしいが、手で叩くと低音高音もでて、

ドラム代わりになる。ドラムセットより、持ち運びはるかにラク、

しんどなったら椅子にもなるし、ただの箱やし、座れます。

 

バーやライブへよく行った。

親友が天国へいって、16回の夏が巡った。

彼の命日にきいたレゲエのライブ、

きもちを上げ、すこしセンチになった。

 

京都、川端丸太町。熱い、夏の夜。         (天童キッド)