四條河原町から阪急にのり、数分いくと長岡京市につく。
ピーターは、この町で育った。24歳。人の話をよくきく、でも言うことは言う、
威勢のいい若者。彫がふかく、いわゆる濃い顔、カルロス・ゴーン似だ。
ママが日本人で、パパが英国人。パパは翻訳の仕事をしている。
日本の学校で大きくなったピーターだけど、日本語も英語もしゃべる、
ばりばりバイリンガルだ。ピーターの仕事は…
外国人が日本で働くには、多くのハードルがあります。
労働力をめぐる攻防で、国会はもめてますが、問題はそこにはない。
せめぎあいは、市や町、町内会でおこっています。
外国人の家族が、じぶんの町内で暮らしはじめる。
日本人のはんぶんは、いまだウエルカムではありません。移民に反対です。
外国人家族には、子どもの教育がまったなし。
日本語ができなくて、ある自治体では、特別支援学校にいれるケースもあります。
失踪する技能実習生、学費返済にくるしむ留学生…かなしい話もきこえてくる。
私たちは、観光目的ではない外国人を、
家族でやってくる移民たちを、(日本に移民は居ます!)
受け入れる用意ができてるでしょうか…
で、ピーターの仕事は、医療機器の営業マン。
日本の最先端のマシーンを、語学力を活かしヨーロッパに売りこんでいる。
タケノコの長岡京市から、活躍の舞台は世界へ。
将太郎クラブからも、国をこえ、元気な若者が
どんどん出てくることを願っています。そう、ピーターのように。 (天童キッド)