夏休みは子どもを成長させます。
大会があり、帰省があり、旅がある。
夏休みの経験のなかで、いねが穂をのばすように、
子どもらはひとまわり大きく、育っていきます。
まい年、夏にひらかれる倉敷の子供王将戦。
今回は延期になりましたが、将クラの山本将太郎先生も小学生のころ、
山口県代表として、この大会に参加しています。そのとき、
大会で知り合いになったのが、おなじ歳の佐々木勇気六段。
先日のNHK杯にも出場した若手のトップ棋士のひとりです。
棋力がおなじくらいの子どもは、すぐ友達になります。
そして、ともに成長しながら、いいライバル関係がつづいていく。
プロ棋士の間では、子どものころから知っていて、いまも一緒に研究会をやったりタイトル戦を競い合う、いい関係がよくみられます。
ひと夏、ひと育ち。
子どもたちが、いい夏を過ごしてくれることを願って。
あすから、平成最後の夏、8月がはじまります。 (天童キッド)