「やあやあ我こそは…」
そんなの戦国武将の時代に入ったように感じています。
サッカーも。将棋も。
決勝こそ大国フランスが制したWCロシア大会でしたが、
クロアチア、ベルギー、アイスランド…小国の個性が光った大会でした。
チームが持っているもの足らないものを分析し、
戦術はもちろんメンタル面も練り上げていく。戦略はひとつではなく、
局面に応じてやわらかく可変する。
パス回しだけではなく、タテにはやいだけでもない。
2018ロシア大会はサッカーの戦い方、チームの作り方が変わった大会となりました。
28歳の豊島将之挑戦者が、羽生善治棋聖に勝ち、棋聖戦を制しました。
ご自身初のタイトル、新しい棋聖の誕生です。
これで将棋界の全8タイトルを8棋士が分けあうことになります。
とくに豊島八段は、コンピュータ・AIをつかい新戦法を研究する時代の申し子のような存在。20代~30代棋士が6つタイトルをもち、
ベテラン40代棋士の羽生竜王と久保王将が2つタイトルをもつ、
年代も個性もちがう“群雄割拠”戦国時代の様相ですね。
そこへ、10代の若武者、藤井聡太七段が真剣勝負をいどんでゆく。
将棋界もいま目がはなせない、おもしろい時代に入っています。
(天童キッド)