ピョンチャン五輪が終わった25日。東京マラソンで16年ぶりに記録がでた。2時間6分11秒、マラソン日本新。設楽悠太選手が走り切った。高岡くん(現カネボウ監督)が2002年、日韓WCサッカーがあった年にシカゴでだした記録を5秒上回った。
いま監督の高岡さんを「くん」づけするのは、高校駅伝の記憶があるから。京都・洛南高校のエースとして、長身痩躯の大きいストライドで都大路を走る姿、くりくり坊主頭が、幼かった。その高岡監督いわく「我々にとって設楽君はよく分からないところがあり、それが逆に可能性を感じさせる」(朝日NP)。
永らく低速走行の日本マラソン界、東京2020にむけ、新星が加速をうながしている。コロラドに拠点をおく大迫傑選手も12月の福岡マラソンで結果をだした。
設楽も、大迫も、これまでの日本人ランナーに少ないフォアフットで着地する。かかと着地でなく、足裏の前で地面をとらえプル&プッシュ、飛ぶように走る。ケニアやエチオピア選手の走法だ。設楽選手は、ランナーの定番走り込みLSD練習も、レース中心のじぶん流に一新した。
「僕は40キロ走をやる必要はない。走り込みとかは昔の話。もうそんな時代ではない」。
若い世代が、古い練習方法や考えかた、戦法をぬりかえ、記録をつくっていく。
将棋界でもソウタくんはじめ、若い世代がPCやAIと親しみ、研究し、新手法や戦略を開拓していく。そんな、これから世代を応援するのは、これまで世代の責任だとさえ思っています。
にしても、設楽くん賞金1億円ゲット。
そりゃモチベーション、あがります!(天童キッド)